1年間の体験就学のはずだったけれど。

カナダ高校留学には、1学期だけ現地校に通う「体験就学」という形があります。

まずはカナダの高校生活を経験してみたい。

そんな気持ちで、1学期間の体験就学を始めた学生がいました。

その後、1年間に延長することになりました。

最初から、カナダの高校を卒業することを目的にしていたわけではありません。

1学期、現地の高校で学校生活を送ってみる。

それが、最初の予定でした。

ところが、カナダで学校生活を送っているうちに、本人の気持ちが少しずつ変わっていきました。

……というより、実は少し違います。

本人が最初から「カナダの高校を卒業したい」と思っていたわけではありません。

きっかけは、親御さんでした。

1年間の体験就学の予定で始めた留学でしたが、現地での学校生活を見ているうちに、親御さんが「このままカナダの高校を卒業するのもいいのでは?」と考えるようになりました。

最初は、本人も卒業までは考えていませんでした。

でも、実際にカナダの学校に通い、現地の生活を経験しているからこそ、卒業留学を具体的に考えられるようになっていきました。

最初は体験のつもりだった留学が、いつの間にか「卒業」という目標に変わっていったのです。

ここで、最初の予定との違いが出てきました。

体験就学として学校に通っているときは、カナダの高校を卒業するために必要な単位をすべて考えて、履修を組んでいたわけではありませんでした。

でも、卒業を目指すとなると話が変わります。

どの科目を履修しているのか。

これまでにどんな単位を取っているのか。

これから卒業までに、何の科目が必要なのか。

最初は考えていなかったことを、一つずつ確認していく必要が出てきました。

「1年間の体験就学」として考えていたときには、それほど大きな問題にはならなかったことが、

「卒業する」となった瞬間に、大切なことになっていく。

高校留学では、こういうこともあります。

留学を始めるときには、まだその先のことまで決めていなかった。

でも、実際にカナダの学校生活を経験してみたことで、やりたいことが変わる。

それ自体は、決して珍しいことではありません。

ただ、目的が変われば、学校での進み方も変わることもあります。

この学生の場合も、そこから改めて履修している科目や単位を確認しながら、卒業に向けて進んでいくことになりました。

そして無事に高校を卒業し、その後はカナダのカレッジへ進学しました。

最初は1学期の体験就学。

そこから1年間に延長し、さらに卒業留学へ。

最初に考えていた予定とは違う道に進むことになった学生ですが、今振り返ると、その1年間があったからこそ見えてきた進路だったのかもしれません。

image 3