カナダの高校では、日本の高校とは少し違って、自分で履修する授業を選んでいきます。
もちろん、卒業するために必要な科目もあります。
でも、それだけではありません。
「この授業を取りたい。」
「この科目は今学期に取ったほうがいい?」
「来年は何を履修する?」
そんなことを考えながら、時間割を組んでいきます。
みかさんは、学生たちと一緒に履修科目を確認しながら、
「この科目は今取っておこう。」
「これは次の学年につながるから、先に確認しておこう。」
と、一緒に考えることがあります。
まずは卒業に必要な科目
カナダ高校留学で一番大切なのは、やっぱり卒業に必要な単位です。
カナダの高校では、卒業するために必要な科目や単位があります。
そのため、
「好きな授業を好きなだけ取ればいい」
というわけではありません。
まずは、これまでにどんな科目を履修して、どれくらい単位を取っているのか。
そして、卒業までに何が必要なのか。
ここを確認します。
特に、日本から途中編入してくる学生の場合は、日本で履修してきた科目との関係も確認しながら進めていきます。
その次に、進路を考える
卒業に必要な科目を確認したら、次に考えるのが、その先の進路です。
例えば、
「カナダのカレッジに進学したい。」
「大学へ進みたい。」
という学生なら、進学先によって必要になる科目が変わってくることがあります。
「この科目を取っておいたほうがいい?」
「この科目は大学進学に必要?」
といったことも、早い段階から確認しておくことがあります。
高校1年生の時点では、
「大学なんてまだ分からない。」
という学生もいます。
それでも、今後の選択肢を狭めないために、取れる科目を確認しておくことはあります。
「学びたい授業」も大事
もちろん、卒業や進路だけで時間割を決めるわけではありません。
本人が何に興味を持っているのかも大切です。
例えば、
「スポーツが好き。」
「アートをやってみたい。」
「コンピューター系の授業を取りたい。」
「ビジネスに興味がある。」
など。
カナダの高校には、アカデミックな科目だけではなく、さまざまな選択科目があります。
だからこそ、
「卒業に必要だから、この授業を取る。」
だけではなく、
「高校生活の中で、何をやってみたい?」
ということも考えます。
でも、全部を好きなようには選べない
ここが、実際に時間割を考えるときに難しいところです。
「この授業を取りたい。」
と思っても、その学期に開講されていなかったり、定員がいっぱいだったり、別の授業と時間が重なっていたり。
希望どおりにいかないこともあります。
また、ある科目を取るために、その前の学年で別の科目を履修している必要がある場合もあります。
そのため、
「この授業がいい!」
だけでは時間割は完成しません。
今学期だけではなく、その次の学期、その次の学年まで考えることがあります。
「今」だけで決めない
以前、ELLを取りたくないという学生がいました。
英語力も伸びてきていたので、
「もうELLじゃなくても大丈夫かもしれない。」
と考えて、別のアカデミックな授業を選びました。
ところが、実際に授業が始まると、思っていた以上に苦戦。
最終的には、その後の学期でELLを履修することになりました。
このケースでも、
「その授業を取りたいかどうか」
だけで考えるのではなく、
「このあと、どんな授業を取ることになるのか。」
「卒業までにどうつながっていくのか。」
まで考えることが大切でした。
学生と一緒に考えています
卒業に必要な科目。
これまでに取得した単位。
次の学年で必要になる科目。
進学を考えている場合は、その進路。
本人が興味を持っていること。
そして、実際の時間割に入れられるかどうか。
いろいろなことを一つずつ確認していきます。
もちろん、最初から全部分かっている学生ばかりではありません。
「大学はまだ決めていない。」
「どんな授業があるのか分からない。」
という学生もいます。
そういう場合は、話をしながら少しずつ考えていきます。
高校の授業選びは、単に時間割を埋める作業ではありません。
その学期に何を学ぶのか。
次の学年にどうつながるのか。
そして、その先にどんな進路を考えているのか。
そんなことを少しずつ考えながら、学生たちの時間割が決まっていきます。
新学期が始まると、学生たちから授業についての相談が増えるのも、そんな理由があります。

