
カナダ高校留学について考えると、
「英語があまりできないから、しっかり英語ができるようになってほしい。」
「英語が本当にできないけど、それでもカナダの高校を卒業できるのか。」
「英語ができないけど、大学進学も考えている。」
そんなことを考える方も多いと思います。
英語が十分にできない状態からカナダの高校へ来た学生たちを、これまでたくさん見てきました。
だからこそ、留学を考えている方からすると、
「それは分かったけど……本当に大丈夫?」
と、もう一度確認したくなる気持ちも、よく分かります。
学生たちを見ていると、最初から英語ができるかどうかよりも、
「どれくらいカナダでの生活を楽しんで、英語を楽しんでいくかな。」
と、その先を見ることのほうが多くなります。
もちろん、高校卒業を目指す学生もいれば、1カ月、数カ月、1年ほどカナダで学校生活を経験する学生もいます。
期間も違えば、英語力も、性格も、学校での過ごし方も違います。
だから、「英語ができない学生はみんなこうなる」という話ではありません。
ただ、実際にカナダで生活を始めると、少しずつ変わっていくことがあります。
最初は、本当に分からない
カナダへ来たばかりの学生。
授業で先生が話していることが、全部分かるわけではありません。
最初の1週間は、時差ぼけもあります。
そこに、英語で授業を受けるという負荷も加わります。
頭の中が英語の処理でフル回転。
初めての学校。
初めてのホストファミリー。
初めての生活。
緊張もするけれど、
「カナダに来た!」
という楽しさもある。
そんな学生も多いです。
友達が何を言っているのか分からないこともあります。
授業の課題指示も理解できず、
「これ、宿題?どれ?」
となることもあります。
クラスメイトに聞いて、ようやく宿題が分かったなんて話もよく聞きます。
ホストファミリーとの会話も同じです。
聞き取れなかったり、自分の言いたいことがうまく言えなかったり。
最初から、
「英語で普通に学校生活を送れています!」
という学生ばかりではありません。
そんな初めてだらけの1週間が過ぎると、緊張が少し解けて、疲れが出て体調を崩す学生もいます。
一方で、
「めっちゃ楽しい!」
と、最初からカナダ生活を楽しんでいる学生もたくさんいます。
本当に、学生によってさまざまです。
英語を使う場面が、少しずつ増えていく
最初の頃は、
「この英語、どういう意味?」
「授業でこれが分からない。」
と聞いてきていた学生が、少しすると、友達との会話の中で聞いたスラングを質問してきたりします。
勉強はあまり好きではないと言っていた学生が、宿題以外でも自分から英語を勉強し始めることもあります。
天気のいい日は、放課後にスケートボードをしたり、バスケットボールコートやサッカーフィールドへ行ったり。
そこに集まっている現地の人たちと一緒にスポーツをすることが、いつの間にか日課になっている学生もいます。
自分でバスを乗り継いで、バンクーバー市内を探検する学生もいます。
英語が完璧にできなくても、そういう毎日の中で英語を使う場面が増えていきます。
もちろん、1カ月とか1年で、誰でも英語での意思疎通に問題がなくなる、という話ではありません。
今でも分からない単語があったり、うまく言えないことがあったりします。
「早く日本に帰りたい」と言っていた学生が
こんな学生もいました。
語学留学でカナダへ来たものの、留学開始早々、
「早く日本に帰りたい。」
と、毎日のように言っていた学生です。
最初の1カ月くらいは、ずっとそんな感じ。
こちらも、
「これから大丈夫かな……。」
と思っていました。
ところが、3カ月の留学期間を終える頃。
なんと、
「留学、延長したい。」
と言った学生。
最初は、あんなに帰りたがっていたのに。
カナダで生活して、英語を使って、学校へ行って、友達と過ごして。
いつの間にか、
「もう少しここにいたい。」
と思えるようになっていたんですね。
その話を聞いたときは、
「カナダと英語を楽しめるようになったんだな。」
と、とても嬉しく思いました。
英語だけを勉強しているわけではない
カナダに来たら、英語の勉強だけをしているわけではありません。
学校へ行く。
友達と話す。
ホストファミリーと生活する。
買い物へ行く。
バスに乗る。
スポーツをする。
週末に出かける。
そんな毎日の中で、英語を使います。
「カナダで英語を使って生活する。」
という経験そのものが、学生たちにとって大きな学びになっていると感じます。
もちろん、最初から楽なわけではありません。
疲れることもあります。
思うように伝わらないこともあります。
「日本に帰りたい。」
と思う日がある学生もいます。
でも、それも含めてカナダで生活してみる。
最初の1週間。
1カ月。
3カ月。
半年。
1年。
そして高校卒業まで。
同じ学生でも、その時々で見えるものが変わっていきます。
最初から英語ができなくても、カナダでの高校生活は始まります。
高校留学を考えていると、
「英語ができないから無理かもしれない。」
と考えてしまうことがあります。
でも、これまで学生たちを見てきて思うのは、
最初から英語ができなくても、カナダでの高校生活は始まります。
ということです。
最初から完璧にできる必要はありません。
分からないことがあれば聞く。
困ったら相談する。
学校へ行く。
友達と話す。
そうやって毎日を過ごしていく中で、英語を使う場面が少しずつ増えていきます。
もちろん、学生によってペースは違います。
すぐに慣れる学生もいれば、時間がかかる学生もいます。
だからこそ、
「英語ができないけど大丈夫ですか?」
という質問に、
「大丈夫ですよ。」
だけでは、やっぱり伝わりきらないと思います。
その学生が今どのくらい英語を使えるのか。
どんな学校生活を送りたいのか。
どのくらいの期間、カナダで生活するのか。
高校卒業を目指すのか、まずは短期間経験してみるのか。
そういうことによっても、考え方は変わります。
最初は大変なこともある。
でも、その先にどんな変化があるのかは、実際に始めてみないと分からない。
だからこそ、英語力だけで、こんな留学ができる・できないを考えない。
その学生の性格や、留学する期間、学校生活、そして周りの環境によっても、大きく変わります。
カナダで生活していると、英語のことだけではなく、いろんなことが見えてきます。
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