
カナダ高校留学中の学生たちの一番最初の学期が、
いよいよ9月から現地校生活がスタートします。
これは、昨日の記事の続きです。
もちろん、英語力の有無にかかわらず、英語を母語としない学生が最初に履修する必須科目の一つがESLです。
カナダ高校卒業を目指して初めて現地校へ通う学生が、最初から社会などの主要科目を履修することはありません。
もちろん、時間割の都合で最初の学期から理科や数学を履修する学生もいます。
それでも、私たちは学生たちの英語力の有無にかかわらず、まずは学校生活や授業スタイルに慣れることを一番に考えています。
そのため、できるだけ主要科目を避けた時間割を一緒に組みながら、高校生活に少しずつ慣れていけるようサポートしています。
語学学校でも英語との格闘は始まっていましたが、高校へ進学すると、さらに現実を目の当たりにします。
高校のESLでは、文法をゼロから教えてくれるわけではありません。
ESLは、高校の必須科目である「English 10(日本でいう高校1年生の国語のような授業)」を履修するための準備段階なのです。
では、その準備とは何をするのでしょうか。
中心となるのは、エッセイの書き方です。
構成や段落の作り方、イントロダクションや結論のまとめ方などを学んでいきます。
日本でも作文や感想文を書く機会はありますが、「ここまで細かく書き方を学ぶことってあったかな」と思ってしまうほどです(笑)。
「ちょっと頑張ったらライターになれるんじゃない?」と思ってしまうくらい、エッセイについて学びます。
授業ではタイトルが与えられ、それについてエッセイを書きます。
数人のグループに分かれ、アイデアを出し合いながらイントロやパラグラフを作っていきます。
グループワークでは周りの友達が助けてくれるので何とか進められます。
でも、文法の基礎知識がないと、一人で書く場面になると一気に難しくなります。
授業中、先生の指示が理解できず、「課題が何なのか分からない」「何をしたらいいのか分からない」ということは珍しくありません。
そこで、「分からなかったら授業後に先生へ聞きに行こう」と学生に伝えると、ちゃんと質問には行くんです。
ところが、そこでまた別の問題が起こります。
先生の説明を聞いても、その内容を十分理解できないまま帰ってきてしまうのです。
質問に行く姿勢は、本当によくできました!
でも、英語が分からないことで、その先の理解につながらないこともあります。
文法やボキャブラリーが足りないと、どうしても説明が頭に入ってきません。
もちろん、英語に慣れてしまえば、文法を説明できなくても自然に使えるようになる学生はたくさんいます。
日本語でも、文法を意識しながら話したり書いたりすることはほとんどありませんよね。
それと同じです。
ただ、そこまでたどり着くには、もう少し時間が必要です。
そんな最初の頃。
ある学生は、毎日のようにホストファミリーと一緒に英語の勉強をしました。
ある学生は、放課後オフィスへ来て勉強を始めました。
ある学生は、友達に聞きながら課題を進めました。
課題を提出しなければ点数はもらえません。
点数がなければ単位を取ることはできません。
勉強は好きじゃない。
でも、「これ、ちゃんとやらないとまずいかもしれない」。
そんな危機感を持ちながら、みんな少しずつ前へ進んでいきます。
もちろん、授業の先生からみかさんへ連絡が入ることもあります。
学生の「大丈夫です、余裕です」という言葉を信じ切ってしまうと、本当に単位を落としかねない状況になっていることもあるのです(笑)。
それでも、こうした毎日の積み重ねが少しずつ実を結び、ESLを終えた学生たちは、いよいよ主要科目へ挑戦していきます。
その頃には、また違った壁が待っています。
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